様々な偽造表示やらで問題になっている食ですが、その怒れる日本人の味覚とはどの程度のものなのでしょうか?と、言うのも先日取りざたされた「四万十産うなぎ偽装」での購入者のレビューです。

読売記事:中国ウナギを「四万十川産」…茨城の通販業者に改善指示

この偽装を行った会社は上記のURLニュースにもある通り、楽天市場の2007年度グルメ大賞を受賞する程の人気ショップでした。
勿論、行政からの改善命令を受け、その前に早々とこの会社はトンズラしていますが・・・サンシロフーズ


楽天市場の大賞を受賞する基準は色々とあるようですが、何よりも購入者からの評価が要となってきます。人気からも分るようにレビュー数も2,000件を越え、大半が絶賛する内容のコメントでした。


【こちらの鰻は本当に美味しい!中国産が不安だっただけに、家族全員安心しておいしいおいしいと食べています。国産はやはり違いますね!

【味にうるさい夫も大満足でぺロリと食べてしまいました。この値段でこの味には文句なしです!】

【国産うなぎの中でもこちらのは一味違います。色々と食べ比べた結果、こちらの商品を今後頼んで行こうと思いました。】

【他より安く、しかも国産で美味しい鰻。近所の方や友人にも進め、プレゼントとしても大変喜ばれています】

*引用すると諸説問題がありそうなので、掻い摘んで私が編集した文章です*

一方で数百件に1件程度で疑問を持つ声もありましたが、多勢に無勢、クレームや悪評としてスルーされてしまったようです。集団心理の成せる技なのでしょうか、結局のところ本人の味覚と品質より、他者の評判が味と信頼を決めてしまうようです。



そもそも、天然国産うなぎとはどのようなものなのか?
といっても語る程の知識がないので、子供の頃食べた感想を少し。

【皮にゼラチンのような物凄い弾力がある】
【焼くとかなり小さくなる(母が焼いたのでプロが串打ちすれば違うのかも)】
【身がしまっていて大トロというよりは中トロくらいの油のノリ】


田舎暮らしだったので、近所の魚取り名人が年に1〜2回程家に持ってきてくれていたのですが、その名人ですら年に数十匹程度しか天然物は取れないそうです。
近所の料亭に卸し、余ったものを自分の身内や近所に配る程度の量なので、天然国産うなぎを全国に卸すというのは本当に大変な労力が必要なのだと思います。(生産量的に通販などでホイホイ発送できるものではない気がします)


仮に天然物でなくても、国産表示には厄介な落とし穴があり、これは他の食品(牛・豚・鳥等)にもいえることですが、海外で育てて日本に輸入し、数ヶ月日本で飼育すれば国産表示が使えるのです。

うなぎに関して言えば、稚魚が日本産であれば後は海外で適当に育て、輸入し直しても堂々と【日本国産うなぎ】として販売できるようです。
稚魚の輸出量18万t、日本国産としてのうなぎの輸入量26万tとおかしな事態になっているので、組合はその件も輸入うなぎとする決まりを作るそうですが、これもどの程度までしっかりと行われることやら・・・
YOMIURI ONLINE:「里帰りウナギ」、すべて「輸入」表示に…


このように何が本物で何が偽物か分らない時代、本当に国産へこだわるのならば、周りに流されない味覚を持つことが大事だと思います。当の私も、価格.comや周りの評判が良ければ根拠なく良い品だと信じ込んでしまうタイプなので。

『日本人としての品格ならぬ【味格】』
知識乏しき若造ではありますが、少しずつ精進して生きたいと思う今日この頃です。